自立とキャリアの再構築 - 心を育てるコーチング

こんにちは。
心を育てるコーチングの黒川彩音です。

30代から女性が直面するキャリアの選択や家庭と仕事のバランス、そして自己実現に向けた自己実現理論の力を一緒に探っていこうと思います。

まず、自立を望む心は自分の人生の主導権を握りたいという強い意志の表れです。また、「どう進めばいいのか？」という疑問に直面することも、この意志の現れです。ここで大切なのは、自分自身と向き合って、本当に望む生き方を明確にすることです。

たとえば、自宅でのビジネスをスタートさせたい場合でしたら、まずは、そのビジネスを通じて何を成し遂げたいのか、どのような価値を提供したいのかを書き出します。それが、出発点になります。

また、生き方や仕事を変える必要を感じていて、今の自分に満足していない場合でしたら、それは変化への第一歩です。現状にとらわれないで、理想の未来を思い描くことで、その実現へ向けて動き出すことができます。この考え方は、自己実現理論においても提唱されています。

自己実現理論は心理学の一分野で、人がなぜ動くのか、どうやって成長していくのかに焦点を当てています。この理論では、自分の中にある力を最大限に使って、自分らしく生きるためには何が必要なのか探求します。

この理論は、アメリカの心理学者アブラハム・マズローさんが提案したもので、「人間には自己実現に向かって絶えず成長をする」と仮定して、人の欲求を5つの段階に分けて説明しています。

自己実現とは、他人からの褒め言葉やご褒美に頼るのではなく、自分の心の価値観や欲求に従って生きることです。この内側から湧き出る動機が、私たちの行動や選択を導く最も大きな力です。そして、私たちを成長させて、幸福を感じさせます。

時には、報酬や他人の評価といった外部からの影響が私たちを動かすこともあります。しかし、これら外部的な動機付けは外部の刺激によって生じていて、内側からの動機付けと比較すると、長期的な満足感や幸福感は低くなります。

内側からの声に耳を傾けて、自分の価値観に沿って行動することは、長期的な満足感と幸福感を実現する鍵です。自分の行動が自身の価値観や目標と一致するとき、私たちはより充実感を感じます。

例えば、誰かが「困っている人のために輸血をしてほしい」と頼む場合と、「お金を払うから輸血をしてください」と言われる場合、私たちはどちらの時により積極的に感じるでしょうか？

実は、このような状況を探る調査が行われています。道端で「お金を払うからタイヤの交換を手伝ってほしい」と頼む場合と、「助けてほしい」と単に頼む場合があります。これらのシチュエーションには、大きな違いがあります。人は、何か良いことをして貢献していると感じると、積極的に行動をします。しかし、お金を提示されると、「このお金がこの仕事に見合っているか」と考えて、その結果、お金を理由に助けを断る人が多くいました。

自己実現の考え方は、自分の内面を深く掘り下げて、何を本当に望んでいるかを明確にして、その目標に向かって積極的に動くようにします。

この方法は、30代で仕事のやり方を変えたい人や、子育てがひと段落して、新しい職業を探している人にとって、力強いツールの一つとなります。

自分が本当に好きなことをしないと、成果も出にくくなります。さらに、ストレスやその他の問題が生じて、能力を十分に発揮できないことがあったり、得られる対価が期待に見合わないかもしれません。しかし、たとえお給料が3万円や5万円下がったとしても、好きなことをして心地よく働ければ、生産性は向上します。結果、報酬も高くなります。

お金を優先することで給料が減るのを避けたいと思うかもしれませんが、結局、それに囚われ過ぎると生産性が低下することになります。

私たちのキャリアや生活で最も大切なのは、他人からの褒め言葉やご褒美のような外部の報酬や評価だけでなく、内側から得られる充実感と満足感です。自己実現理論を深めて、自分の好きなことや大切にしている価値観、そして情熱に基づいて生きることこそが、本当の幸せを見つける方法です。

30代の女性が直面する仕事の選び方や家族との時間のバランスを考えるとき、自分自身を深く理解することは難しいかもしれませんが、その価値は計り知れません。心から望む生き方を選ぶ勇気を持つことで、私たちは本当の満足感と成長を実感できて、毎日の生活にもさらに充実感を感じることができます。

私たち30代の女性がそれぞれの道でさらに輝けるよう、これからも、一緒に自分らしい生き方を探求する旅を続けましょう。