私が夢や目標に向かって進んでいるとき、思い通りの結果が出ないことが何度もありました。その理由は、過去の経験や思考パターンに基づいて行動してしまうことでした。その結果、目標達成には不必要な時間や力を多く使ってしまいました。
例えば、特定の情報に対応する際、自分の古い習慣に従って対応してしまうことがありました。そのような習慣は過去の自分を反映していると再認識することが、これが重要です。
過去の自分が反映される癖や習慣に気付く瞬間は、それが過去の自分であることを再認識する重要なタイミングです。
では、どのようにして過去の自分を変えていくのか。まず、自己認識を深めていきます。「今の自分は満足できているのか？」「現在の状況や環境に満足しているのか？」と、自分自身に問いかけます。そして、その答えを出します。多くの場合、その答えはNOだと思います。私たちは過去の自分から進化して、より良い未来へと進みたいと願っていますよね。そのまま過去の自分でいることは望んでいないはずです。
そこで、具体的にはどのように変化を促すかというと、まずは自分が本来どうあるべきかを明確にします。ゴールを意識して、あなたがどのように行動したいのか、どう思って、どうありたいかを書き出していきます。
それから、理想とする自己像を描きます。具体的には、理想の家や間取り、家具の配置、着ている洋服、乗っている車、周囲の環境などを視覚化します。あなたがどのような場所を歩いているのか、どのようなパートナーや家族に囲まれているのかをビジョンボードに反映させていきます。
このビジョンボードはいつでも確認できる場所に置いて、自分自身と向き合って、行動するきっかけにしていきます。
過去の信念が再び現れたときは、「そうではない、これは私らしくない」と自分自身に声に出して言います。「過去の自分でいいの？」と問いかけて、自分の理想とする姿をビジョンとして掲げることで、自己認識を深めることができます。
私たちの体は自己保存のために現状維持をしようとする機能が常に働いています。理想の未来を追求することは、これらの現状を変えることを意味します。そのため、現状を変えてしまうような記憶や経験はほとんど認識されないまま、日常生活を送っています。皆さんもそのような経験はないでしょうか。
私たちの自己像、セルフイメージはブリーフシステムから構築されています。このブリーフシステムとは、集まった信念（Belief）から成る脳内の統合的なシステムのことを指します。このシステムは、私たちの全ての認識、判断、そして行動を制御します。なので、人生を変革したい場合、ブリーフシステムを変えることが必要となります。
このブリーフシステムは主に言葉、場面、そしてエモーショナルの3つの要素から成り立っています。
私たちが幼児期から大人になるまでの成長過程で、外部から投げかけられた言葉や概念を自身が受け入れて、それが強烈な感情と結びついた瞬間、信念の基準となるブリーフシステムが形成されます。過去のどの言葉、場面で急激な感情の動きが起きたのか？
このブリーフシステムは、実はコーチングを通じて意識的にコントロールして、書き換えることが可能です。このポイントを理解していただくことが非常に重要です。コーチング理論を学んで、実践することで、ブリーフシステムがどのように形成されてきたのか、そしてそれが私たちの行動の基準となる「信念」であることが理解できます。
コーチングを活用して、人生のハンドルを自分自身の手に戻して、未来志向のブリーフシステムを意識的に形成することで、自分の人生を変えていくことができます。今日もいい日です。
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